コルクの微細な気泡による弾力性が、万が一転倒しても身体に伝わる衝撃をやさしく和らげます。また、コルクフェルトやコルホーンなどの下地材をプラスすることで、より高い衝撃吸収性を得ることができます。
コルクには1cm3あたり4,200万個という微細な気泡が含まれており、これがしなやかな弾力性を発揮。すべり抵抗値(C.S.R)が高いことからすべりにくく、歩行感のよい室内環境を実現します。
コルクの床は他の一般木質床材に比べて保温性が高く、床表面温度が下りにくいため、足が触れた時の放熱効果(ヒヤッとした感覚)を解消。また、表面がベトベトしにくいため、夏場でも快適です。
床から足の温度を奪われると足の血管が収縮して血液が流れにくくなります。その分の血液は、躯幹部および頭部の温度を下げないように多く流れてしまい、“体の芯から冷える”状態になってしまいます。
コルクが生まれながらに持っている微細な気泡が、足音や物を落とした衝撃音などの生活雑音をやさしく吸収。ホールや図書館など、特に静けさが求められる空間でも抜群の防振効果を発揮します。
万が一の火災発生時にも、コルクが炭化・膨張することで炎を呼び込む空気の流れをしっかり遮断。延焼を効果的に抑えます。
コルクの熱伝導率(断熱効果)は毛布とほぼ同じ。断熱はもちろん、外部からの湿気の侵入を効果的に防ぎ、適温を維持しますので、冷暖房費の省エネ化にも貢献します。
コルクは表面加工によって、耐摩耗性のすぐれた床材になります。たとえば、セラミック仕上のコルクタイルの場合、一般木質床材の2倍強という高い耐摩耗性を発揮。土足での使用にも丈夫な表面仕上げでいつまでも変わらない美しさを保つことができます。
水に漬けていても、吸水率はわずかで、吸い込んだ水分も素早く蒸発させ、元に戻ろうとする性質がありますので、水まわりの床材にも適しています。
コルクは組織構造が緻密であることに加え、他の木材より腐食しにくい細胞質を持っているため、ダニなどを寄せ付けません。
また、自然素材であること、表面が緻密で毛羽立たずホコリも出しにくいことから、各種のアレルギー※にも強い建材になります。
※アレルギー関する効果につきましては個人差があります。
走査型電子顕微鏡写真より分かる通り、コルクは微細な気泡の集合体です。それにより水にも強く弾力性や、耐衝撃性といった優れた天然機能が備わっています。